暇人大学放浪記

モラトリアムを持て余した暇人が日々起こった出来事に対する所感を徒然に書いていきます。

お題目

検査装置の精度と国民一斉検査について考える

はじめに

 コロナウイルスで自粛ムードが漂っている。ニュースを見ると『PCR検査』という文字をよく目にする。この数カ月で随分と有名になったものだと感じる。思い返せば、1年前の今頃。自分はPCR検査に関連した研究の発表資料を携えて就職活動をしていた。当時は「何だ?この得体のしれないものは。」という雰囲気が大半で、理解を得られず大変苦労した。今就職活動を同じ資料でしたなら、結構すごい研究だと逆に買いかぶって評価されるのではないかと思ったりもする。結局時代とはその程度のモノなのかもしれない。まぁ、結局学士の時に逃げた研究テーマだし、結果は出ていないのでどっちでもいいのだが。(笑)

 バイオ研究というものを3年間程度、業界の隅から眺めてみると気づくことがあった。それは、基本的に結果が安定して出ないという意外な欠点だ。さっき出た結果をもう一度やっても同じ結果が出ない。こんなことがザラにある。これを専門用語で、『再現性がない』と呼ぶ。かっこよく言えば『不確実性』という風にも表現できそうだが、やっている本人からしたらとんでもない話だ。 だから、バイオ関係の検査装置は、市販のものもそこまで精度が高いわけではないというのが僕の個人的な見解である。(それでも、市販のものは研究レベルに比べて勿論精度もよく、再現性もある。)だから、結果は試験担当者により、当然ばらつくだろう。誤検知もそこそこあるだろうと思う。

 当時の僕は検査装置の誤検知というものをちゃんと理解していなかった。理解する余裕もなかったし、能もなかったというのが正直なところだ。確率が多くて、混乱したという経験もあった。しかし、最近たまたま下記のような動画を見た。


基本的な数学でコロナウイルス検査を全員にしても意味がないことを証明してみた

 この動画を見て、誤検知や検査装置の精度についてなるほどと思うことがあった。なので検査装置と誤検知というテーマで1個まとめてみたいと考えた。本エントリーでは、先の動画の内容を抽象的に(ワザワザ)焼きなおし、検査装置の誤検知というものを考察する。最後に、一斉検査をなぜ今の段階で行わないのか?行ってもいい条件というものをまとめたいと思う。主な内容は最初に挙げたYoutube動画が全てであることを先に明記する。(そっちの方が分かりやすいかもしれない。(笑))

取っ散らかった文章になるだろうが優しく読んでいただけたら幸いである。(誤字脱字はご愛敬)

誤検知というものについて

 先の動画では誤検知について具体例をもって詳しく解説されている。大変優れた動画だと感じた。特に言及することは本来ないのであるが、ここで使用されている具体例をもう少し一般化してみたいと思う。

 人口N人の国で有病率*1aの病気が流行ったとする。

検査精度*2bの検査装置で国民全員を検査する。検査陽性と出た時、その人が本当に病気に罹患している確率はいくつか。

この問いから考えを進めていきたいと思う。上の問について、考えをまとめたのが以下の図1である。

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図1:検査結果の人数模式図

図から、本検査を全国民に実施した時、陽性と出た場合、本当に病気に罹患している確率は、以下の様になる。

 \frac{TP}{TP+FP}=\frac{a\times b}{a\times b+(1-a) \times (1-b)}

上の問の答えも重要だが、今回は、この過程で出てきた誤検知、FP(偽陽性)、FN(偽陰性)について考えていきたい。

➁FNの意味

 ここで、赤色の誤検知の内容をそれぞれ考えていく。➁のFN(偽陰性)というものは、検査において一番大事な指標だと私は考えられる。なぜなら『偽陰性が高い』とは、『病気に罹患しているのに陰性と出て、また日常生活に戻る人数が多い』ということを表しているからである。このような人数が多ければ多いほど、コロナなどで言うパンデミックの可能性が大きくなってしまう。つまり、実際の検査精度を上げるということは、FN(偽陰性)をできる限り下げることだと読み替えられる。

③FPの意味

 偽陽性が増えるとはどういうことか、考えてみる。この結論は、先の動画でも開設されていた。結局、『③のFP(偽陽性)が増える』とは、『医療コストが増大しやすくなる』という風に考えられそうである。(間違ってたらゴメン。)細かく言うと、FPが多いと、再検査をしなくてはならない。

ここで1回目での検査結果をそれぞれ、TP_1FP_1とする。この後、陽性になった母集団で再び検査をした結果、得られる真陽性の人数と偽陽性の人数は以下のようになる。

2回目の検査で偽陽性になる人数と真陽性になる人数

FP_2 = (1-b) \times (TP_1+FP_1)

TP_2 = b \times (TP_1+FP_1)

これを繰り返して、m回目の検査をした後もそれぞれの人数は以下式のようになる。

m回目の検査で偽陽性になる人数と真陽性になる人数

FP_m = (1-b) \times (TP_1+FP_1)

TP_m = b \times (TP_1+FP_1)

以上から検査精度bを大きくしないと偽陽性の人数は変わらず、何度も検査をする必要が出てくることが分かる。

真陽性が偽陽性より大きくなる条件

FP \leq TP

上式を解くと以下式を得る。

真陽性が偽陽性より大きくなる条件

a+b \geq 1

効率の良い(偽陽性人数が真陽性の人数より少ない結果を得るような)検査を上式の様な条件として得る。

全国民一斉に検査を行う条件の考察

 図1を見た時、願わくば青色の人数が増え、赤色の人数は減ってほしい。そのような状況はどのような状況だろうか?仮に一斉検査をすべき状況を下の様に定める。

 TP+TNの人数>FP+FNの人数

つまり、図から以下のような条件が出てくる。

一斉検査をすべき条件

 b\geq \frac{1}{2}

以上から、検査装置の検査精度が、0.5つまり、50%以上を満たす時、全国民一斉検査を検討する余地があるという判断ができる。 しかし、このままでは、FP(偽陽性)人数が多く出て、医療コストが上がる可能性があるため、前節の結果も踏まえて検討する余地がある。

まとめ

効率の良い一斉検査を行うためには、検査の時、以上の考察から、以下の2条件を満たす必要があることが分かる。

 b\geq \frac{1}{2}

a+b \geq 1

まとめると以下図2のようになる。(境界線は領域に含まれる。)

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図2:一斉検査可能領域模式図

先の動画で、PCR検査の検査精度は、50-70%(b=0.5-0.7)と言われていた。

これを踏まえた具体例を最後に示してみたい。

例えば、有病率a=0.1%、検査精度b=70%ような場合では、図2の赤枠の領域の中に入らないため一斉検査の実施の必要がない。

しかし、有病率a=30%、検査精度b=70%ような場合では、図2の赤枠の領域の中に入るため一斉検査の実施の余地があることが分かる。

以上具体例から、感染者がある程度増えない(有病率がある程度高くなる)と一斉検査を行った効果は得られにくいことが分かる。 現在日本の総人口は1.2億人、コロナ感染者は1万人程度であるので、a = 0.000083となる。以上から一斉検査をするには、ほぼ100%の検査精度を誇る検査装置が必要になるが、これは現実的ではない。結局現状の日本では、3600万人がコロナにかかるまで一斉検査はやらないことになる。でもそんな状況って既にパンデミックだから、日本はそれどころではないってことになる。結局いずれにせよ一斉検査は現実的ではないと気づく。

おわりに

 Youtubeに端を発して、一斉検査をどのような状況で行うべきかどうかという考察までをおこなった。(あくまで個人的見解の範疇を出ていないことを注意)この結果から、以下のような結論を得た。

・ある程度感染者が出てからでないと、一斉検査実施の効果は薄いこと

・(当たり前だが)なるべく検査装置の検査精度を上げる必要があること

最後にPCR検査について軽く言及しておく。PCRの初歩は、高校の教育課程にも組み込まれている。*3現在の検査装置は、これをベースに開発されているが、その原理を理解するには、未だやや段階があると言わざるおえない。今回、欲を言えばPCR検査についてもまとめたかったが体力がなかった。本記事では割愛し、また自分のやる気が出たときにまとめてみたいと思う。

参考・注釈

*1:有病率:病気に罹患する確率。(有病率)=\frac{(病気にかかった人数)}{(全国民の人数)}

*2:検査精度:病気かどうか正しい検査結果が出せる確率。(検査精度)=\frac{(正しい検査結果を出した数)}{(全検査数)}

*3:詳細の動画がここにあるので示しておく。私はこれでPCRの初歩を学んだ。予備校様様である。https://www.youtube.com/watch?v=aToEfynKss4

熱処理を考える

 

はじめに

 「熱処理」という言葉をご存知の方も多いかと思う。主に鉄材料に施す処理だと理解している。大きな力が加わる部分の部品を強くするために組みつけの前にあらかじめ決められた加熱及び冷却をする。

 熱処理は細かく調べるととてつもない種類があり、どのように使い分けるべきか頭を悩ませることが多い。場合によっては、「熱処理」=「材料を硬くすること」というようにざっくりと理解する場合もある。ここでは、そんな熱処理について自分の学んだことをまとめていければと思う。

熱処理の種類

 熱処理の種類は多くある。大きくまとめると4種類の熱処理がある。それを下記に示す。

  1. 焼入れ
  2. 焼き戻し
  3. 焼きならし(焼準)
  4. 焼なまし(焼鈍)

焼き戻しは主に焼入れの後に行う熱処理である。なので、1,3,4の区別が肝要になる。これらの区別は、基本的に熱した後の冷却方法の違いでなされるとされている。(図1)

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図1 熱処理の種類

参考資料/図書

Professional Engineer Library 機械・金属材料学

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jupyter notebookで簡単な関数を書いてみたよ

はじめに

 皆さんお久しぶりです.元気ですか?僕は元気です.僕は大学に入り,なぜかコードが少し上達しました.なぜなのかは分かりません.ほんとは生物物理をやりたかったんですが....

 そんな話はさておき,2,3年かけてSSH接続とパソコンのサーバー化,そしてpythonができるようになりました.できたところで何に使うんだよって感じなんですが.でもそれはおいおい考えていこうと思います.一応今回はjupyter notebookというのを使って積分関数をプロットするというコードを書いてみました.正直今の時代に大したことないので恐縮ですが,よければ見てください.

jupyter notebook のコード

おわりに

 どうだったでしょうか.今回はGithubの使い方も勉強しようと思い記事を書きました.なんかネットはまだまだ奥が深いと感じました.

 今後もよければお付き合いください.今後はクラウドコンピューティングとができるような人間になりたいなって思ってゐます.もっと言うとコードじゃなくてハードが作れる男になりたいと思ってゐます.まぁ,こんな僕ですが,精進していきます.

 では,以上.

音楽聞きの戯言

はじめに

 突然だが僕はひねくれものである。だから、『大学で一体お前は何を学んできたんだ!!』とか言われると少し嬉しかったりする。大学で当たり前に学んで来たこと以外の意外な知識に興味があるんだと思う。そこから生まれる違和感を相手に伝えられた時僕は『やったね。』って思うんだと思う。完全に自己満足だなって思う。偶にこういうひねくれた性格に悩まされることもあるけど。まぁそれはいい。

 ひねくれているので、クセがあるやつが昔から好きだったりする。そのうちの一人に、最低限しか学校にいかない友人がいる。彼の下宿に昔月一回訪問していたことがある。彼は友達が少なく、一時期月に会うのが僕だけという時期があった。俺はそいつをただ話を聞いてくれるいいやつだと思っていた。しかし、話しているうちにコイツは音楽に詳しいということに気が付いた。僕は彼から『渋谷系音楽』という90年代のポップカルチャーを学んだ。*1

 僕は京都に今住んでいる。音楽をある程度調べてから京都の居酒屋を巡ると、巷に古い音楽があふれていることに気が付いた。絵画や古い映画、芸能とかも居酒屋にいるオヤジは語るが、音楽も語る。よくもまぁ、みんなそういうことに詳しいなと感心してしまうことがよくある。話についていきたい一心で音楽を僕は聞いた。

 しかし、同時に悲しいこともいくつか生まれた。一つはカラオケで歌っても誰もわかってくれないことだ。また、何が安パイな音楽なのかも分からなくなる。もう一つは毎日聞いているのに好きな音楽についてしゃべるやつがいないことだ。まぁ、僕の感情なんて言ったところでどうでもいいなとも思うし、面白く話せるくらいまでに自分の中でまとめきれてもいない。ただ半端に詰め込んだ知識と感情を吐き出したいという思いが若干生まれた。そんな気持ちを吐き出すために今回のエントリーは無茶苦茶な構成で書こうと思う。とりあえず大きく昔と今で区切ってしゃべろうかな。適当だけど。

むかし

 とりあえず、僕は昔のサブカルも調べてみたりしてるので、自分のためにもまとめてみようと思いました。

はっぴぃえんど

 『日本語ロック論争』というくだらない論争がかつてあった。正直、イヌ派ネコ派論争並みの戦いに見えてくだらないがあった。要は『ロックって日本語でかっこよく歌えんの?歌えないの?』って論争だ。『うーたえる!!!』って戦ったのがはぴぃえんどらしい。大瀧詠一*2細野晴臣松本隆など錚々たる面子がいたということでもよく取り上げられる。

どーでもいいが僕はこれが最近行った『The beatles』というBARで流れていたのは笑ってしまった。

 僕はそんなはっぴぃえんどの『風街ろまん』を勧めたい。超有名局曲じゃねーか!!!とか怒らないでほしい。

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 はっぴぃえんどのうんちく垂れる奴なんて、京都の居酒屋を回れば正直沢山いる。僕なんかが言っていいのかわからないけどまぁいいじゃないか。とりあえずこの曲は裏拍でリズムがとられていて、歌詞はすべて5,7,5らしい。ロックっていうのに若干大和魂を大切にしているのが憎らしい。

かせきさいだぁ

 僕はHIPHOPがあんまり好きではない。多分男らし過ぎるからだと思う。音楽には僕は男らしさを求めていない。だから、ゆるいPOPsのようなHIPHOPは聞ける。そんなのを歌うのがかせきさだぁの『さいだぁぶるーす』だ。

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 正直ここに出てる脱力系男子たち若干イラつく。(超感情論) でも、曲はそこそこ好き。そんなアンビバレンス。

小沢健二

 音楽を聴いているうちに好きな音楽というのが出てくる。勿論この文脈*3の通り、僕は『渋谷系音楽』が少し好きになるわけだ。渋谷系とは当時の渋谷のタワーレコードを中心にして流行った音楽だと僕は理解している。代表的な人物に小沢健二やピッチカートファイブ*4岡村靖幸*5カヒミ・カリィ*6などがいる。また、当時のタワレコではHIPHOPが流行ったりもしていた。好きになった理由は聞きやすさ。あと、自分が感じたことのない時代感覚を味わえる事だと思う。渋谷系が流行ったのは90年代。とてもゴチャゴチャしていた時代性を音楽から感じる。っといってもこれは僕の妄想であるわけだけど。MV(Music Video)を作る際、ゴダールブレッソンなどのヌーベルバーグ*7を題材にしていたり、音楽には元ネタがあったりする。それがゴチャゴチャ感の根本だと思う。少なくともサッパリとはしていない。

 これはヒャダインの受け売*8りだが、当時原宿で真反対の音楽が流行っていた。それが小室系というらしい。好みは人に分かれるが、僕はこの表面的な、そしてゴチャゴチャした感じが好きだったりする。  僕はその中でもサッパリしている『流れ星ビバップ』を勧めたい。

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 彼が小沢健二という。上の年代は僕よりも確実に知っているから正直語るのもはばかれる。でもこれは今聞いてもいい曲だと思う。僕が彼を気に入ったのは彼の生意気な経歴だと思う。当時の彼は女の子が大好きで、お金をある程度持っていて、音楽オタクだった。そんな彼は東大に入って、音楽を作ってヒット作を作りまくる。正直その生意気さに羨ましささえ感じるがそんな清々しい人生なめっぷりが魅力だったりする。

菊池成孔

 正直僕の周りで彼はそんなにいい評価を受けていない。僕の周り曰く『知識人ぶってる』だの、『なんか鼻につく』だの言われたりするからだ。でも、僕は悔しいことにちょっと彼の音楽が好きだったりする。今回勧めるのは、『普通の恋』である。興味があれば彼のラジオ『菊池成孔の粋な夜電波』*9など聞いてみたらいいと思う。一発で彼の鼻につくっぷりが感じられるから。

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 よく聞くと分かるが、歌詞が大分ヤバイ。一部やばい箇所を取り出しみる。

11歳でドストエ フスキー*10

15歳でエヴァンゲリオン*11

 どんな思春期送ってんだよって思ったりする。

結局チョコレート*12が必要よ

チョコレートが必要よ

あれがないと眠れないの

だからコンビニに行かなくっちゃ

あのコンビニに行かなくっちゃ

最悪な一日の終わりに

 何があったんだよって感じたりする。まぁ、端的に言えば尖がった曲だと思う。こんな思い言葉も音に載せるとここまで軽くできるのかと感心したりする。

 どうでもいいが、彼は新宿の歌舞伎町に住んでいるらしい。有名な小話である。

ヒカシュー

 テクノポップという音楽がかつてあったようだ。なんなら流行っていたらしいし今でも残滓はある。電子音でグルーブ感を出そうという渋谷系音楽よりも前からある音楽だ。Kraftwork*13YMO*14が流行っていた。今回はみんな知っているから割愛する。

 その後ゲーム音などが珍しいから流行った音楽も生まれた。代表的なアーティストとしてヒカシューPOLYSICS*15などがいる。今回はヒカシューの『20世紀の終わりに』を進めてみようと思う。

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 若干僕はこのノリはどこか演劇的である気がしている。確かめていないが僕はこの空気感はラジカルガジベリビンバシステム*16っていう演劇(手法だよね…。)の空気感からきている気がする。

ゆらゆら帝国

 サイケデリックロックという分野がある。『幻覚的なロック』っと直訳しても正直ピンと来ない。『代表的な』といっても僕はこれしか知らないが、ゆらゆら帝国があげられる。これはとある大学の先輩が一人かけてるのを聞いてからハマった。僕は『空洞です』をよく歌う。

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 どーでもいいがボーカルがバイキングの小峠*17に似ている。本当にどうでもいい。聞いてみると、何か不思議な外しを感じる。僕は音楽に詳しくないから、なぜ外し感が生まれているのか?っというのは分からない。でも、この外し感がクセになる。まさに二郎ラーメンみたいな中毒性である。

たま

 『イカすバンド天国』という音楽番組があった。そこで認められるとメジャーデビューできるということでブームとなり色々変なバンドが誕生した。調べてみると気持ち悪いバンドも沢山あった。僕は有名だけどたまの『さよなら人類』が好きだったりする。へんてこりんな感じがたまらない。多分この後ヒットしてない気もする。

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 こんな空気が流行ってたんだなっていうのが正直今からは想像できなかったりする。

AC部

 友達が俺に勧めてきた音楽ユニット。音楽よりも奇怪なアニメーションが特徴らしい。AC部オレンジレンジ*18や中村佳穂*19と最近はコラボしてMVを出していて個人的に興味深い。「こういう繋がりってどこからできてるんだろう?」って疑問が生まれたりしてしまう。今回はオレンジレンジとのコラボ曲を進める。

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 サイケデリックな感じがとても癖になる曲。オレンジレンジって、2000年代はじめはもっとパーリーピーポーみたいな音楽を作っていたイメージだった。だけどこういう不可思議な曲を作るようになっちまったんだなーって思うよね。

いま

 語る大枠なんてコレは大してないので好きなアーティストごと挙げていこうと思う。この部分が今回俺が言いたかったところだと思う。

PUNPEE

 僕は彼とタッグを組んでるSTUTS*20ってアーティストも好きだったりする。PUNPEEは他にもRHYMESTAR*21と組んだりと幅が広い印象を勝手に持ってる。正直どうやって芸能界生きてるのか謎である。(シンプルに金どうなってるねんってなってしまう。)曲はいい曲がよかったりする。バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』の演出家、藤井健太郎*22も彼のことが好きでOPを手掛けてもらったりしている。

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 加山雄三って聞いたことあるけど音楽はこれで知った。なんか歪んだ音楽が癖になってたまらない。気になって聞いているうちに好きになってしまった感じだ。歌詞もなんかダメな感じがある。今の音楽業界の現状も伺える。

優しさでごまかして 金もないし

ヒットしてるのも無料配信曲

地方営業 どさ回り

ドキュメントにしても稼げない

 この歌詞、DOTAMA*23も言ってたけど、マジでSpotifyとかAmazon musicとか出てきて音楽単価下がってるんだなって感じる。

例えば著名で有名な哲学者達も

名言をたくさん残したけど

これに関してはあまり良い言葉を

不思議と残していないな

多分あいつらも自分の趣味に

恋いこがれちまったんだろう 結局

偉いヤツもここじゃおこちゃま

 哲学者ディするとか誰が言ってるんだ(笑)とか思ってしまう。まぁそんな生意気な感じ含めて俺は好きだよ。

Suchmos

 車のCMで有名になったアーティスト。バカリズムに『ゴッドタン』で茶化されたりしていて笑ってしまったのは新しい*24。曲はアシッドジャズをベースとしたスタイリッシュな音楽が受けた感じ。ジャミロクワイ*25に近いとか?にてないと思うけど。雑誌『荘苑』*26の表紙などに出てきたときには「ついにここまで来ちまったか…。」っと一人感じてしまった。

 『Stay tune』*27はあまりにも有名なので僕は、呂布カルマfeatの『Girl』を勧めます。他もとても聞きやすくておススメです!!語るよりもこれは聞いて惚れろ!!って感じ。

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 これを聞いてて思うのですが、実はSuchmosみたいなスタイリッシュなバンドって結構あります。Bonobos*28やAwsome City Club*29、Lucky tapes*30、Nulbarich*31とか。(「ココ一緒にすんなよ!」って異論は認める。正直俺が言いたかっただけだ。)でも、これらについて友人が「Suchmos売れちゃったから、ほかのバンドは『Suchmosのパクリじゃんコレ。』ってなってしまって売れにくくなっちゃったね。」って分析をしていました。それを聞いた時「なるほど!」って思ってしまいました。売れる席は一つしかない。世知辛い世界っすわ。

tofubeats

 サークルの後輩には『先輩コレ好きですよね!!今はやりですもんね!!』って言われるこのアーティスト。俺はこれが流行っているかと言われると正直懐疑的だが。今、渋谷や京都のクラブなどに出没している。勿論僕も数回覗きに行った。だってファンだもん!!曲は神戸出身のおかげなのか何故かメチャクチャ都会的でスタイリッシュでかっこいい!!(っと俺は思っている。)本人も若干オタク的でSpotifyなど音楽Remix版がメチャクチャ拗れててたまらない。

 今回はこの有名な『水星』って曲をお勧めする。僕今メッチャヘビロテしています!!

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 tofubeatsは色々な人とコラボしている。森高千里*32藤井隆*33Kreva*34など有名どころからDAOKO*35などのサブカルどころまで一杯だ。よかったら調べてみてちょんまげ~。

楽曲提供はTei towa*36だった気がする。METAFIVE*37などのバンドにも参加していてこっそりマルチに顔を出しているアーティストだ。ここらへんの歪んだDJは調べていて本当に面白いと思う。

レキシ

 友達曰く『名曲の無駄遣い』と言われているらしい。友達に勧められたが僕は彼のバンド『SUPER BUTTER DOG*38よりも、レキシのこの曲が好きだったりする。確かにとてもいい曲なんだけど歌詞が若干残念(笑)。歌詞の内容を見ると歴史の内容がどれも絡められていてちょっと面白い。その外しが心地いい。

『キラキラ武士』は僕の大好きなレキシの曲のうちの一つ。「キラキラ星」をもじっているところが憎い!あと、シンプルに出ている女の子がかわいい。

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 僕もこういう曲聞いてるとどっかで一回くらいフェス行きたいなー!!*39って思う。

THE BAWDIES

 たまたま見つけたこのバンド。細身でおしゃれな感じだけど野太いハスキーボイスがメチャクチャかっこいい!The Beatlesとかを彷彿とさせるどことなく醸し出される古い空気感がたまらなく癖になります。

 僕の一押しは『KICKS!』です。勝手にOKAMOTO'sのハマオカモト*40と仲がいい印象。

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 古い中にスタイリッシュな感じがよかったよね!(強制同意)

川嶋志乃舞

 一時期僕の中で東京藝術大学ブームが来ていた*41。「東京藝大ってなんかヤバそうじゃん!!!」って期待からである。そんな中『東京藝術大学特集』が組まれた雑誌を見つけた。完全にバイアスが入っていたことは否めないが、その時に見つけたのがこの人。「三味線とPOPsって確かに新しいな。」って思ってハマった。あと単純に好みだった。(笑)

 そこで僕がお勧めするのはこの曲『遊郭ディスコ』です。

youtu.be

 題材が「遊郭」って言うのがまずセンスを感じた。そしてエロくてたまらなかった!!曲も聞いててノリが良くてとても気分が良かったです!!!

 僕は応援しているよ!!!!

水曜日のカンパネラ

 僕の完全な好みだがこういう狙った変な空気の女に僕は弱い。彼女を見て俺は壇蜜*42を見たとき以来の衝撃を受けた。「これだ!!!」っと。

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 MVは北海道を舞台にしている。(札幌とかなんかいいよね。)ただ地名を早口で言うだけで音楽っぽくなる不思議な感覚が僕は好きだった。他の曲もどっか不思議な感じが癖になるので僕は好きです(笑)。あと、どっか妖艶なんだよなー。

ORESAMA

 ORESAMAは完全に有名ではない気がしている。ただ単純に俺が漫画『魔法陣グルグル*43が大好きであること。なぜかMVのタッチが江口寿史*44みたいでPOPアートみたいで好きだったってことで取り上げました!!(え?似てないって?個人の主観でしょ!!)

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おわりに

 当初は「PUNPEEについて書きたいなぁ。」っと思って記事を書き始めた。書いてるうちにドンドン「あ、これも書きたい。こんなこともあった。」っと思いついてしまった。すべて文字にしていたらこのようになってしまった。ダメな文章の典型である。でもまぁ、許してほしい。さすがに今回は頑張った。  音楽って結局好みだと思う。僕はなんか自分の中で色々繋がったりして面白かったから音楽をDIG(掘った)だけである。好きな音楽は勿論ほかにもあるし、自分の好きな音楽を網羅もできていない。気分で書きたいように書いたから一部でも読んでくれるとちょっと嬉しかったりする。全部もしこんな駄文を読んでくれた人がいたらありがとう。また、もし僕の知り合いでこのブログを読んで心優しい人がいたら今度こっそり今はやっているメジャーソングを教えてほしい(笑)。

 でも、音楽って聞きすぎるとたまに気分悪くなっちゃうよね(笑)。詳細大変だった(笑)。

 文章がちぐはぐだったり、中身が空疎なところは疲れて適当に書いちゃったところです。すんません。間違ってたりしたら、やさしく見守ってね。

詳細

*1:そのあと僕はサークルにある本を見つけて渋谷系について知った。それがこの本。正直マジで何言ってるか分からないくらい渋谷系の固有名詞が多い難解な本。こんな本さえもトマスピンチョンみたいに『ポストモダン』だねって言えば許されるのかななんて思ったりした。ちなみに友達は内容を理解してるみたいで横で見ていて少し引いた。

本:ポップ中毒者の手記(約10年分) (河出文庫)

*2:大瀧詠一と言えば『君は天然色』だね!コレを書きたかっただけ。どーでもいいけど山下達郎も僕は好き。

曲:君は天然色(大滝詠一) Cover Home Recording - YouTube

*3:ちょっと話はそれるけど『音楽の文脈』って言っても大きすぎて色々あると思う。僕は一応頭の中にこの本の書く音楽の流れを頭に入れてブログを書いている。完全に順守してるかというとそんなわけでもないが…。

本:ニッポンの音楽 (講談社現代新書)

*4:小西康陽野宮真貴率いるバンド。小西康陽がシネフィル(音楽オタク)だったためMVがゴダールをまねた色使いと言われている。見りゃ確かに真似てんなって分かる。後輩の映画オタクに見せたら『記号的すぎる!』って怒ってたから、嫌いな奴は嫌いなんだろうな。俺は好きだけど。

曲:Baby Portable Rock - Pizzicato Five - YouTube

*5:アニメ『シティーハンター』のEDに

曲:岡村靖幸 SUPER GIRL - YouTube

が使われている。「岡村靖幸のナルシズムがプンプンしてる」って言ってたけど、ホントにそれが伝わってきて俺は好きだったりする。

ところで、『シティーハンター』って他にも小室哲哉が手掛けた『Get Wild』が有名なんだよね。

曲:Get Wild - TM NETWORK(フル) - YouTube

小室系と渋谷系の曲どっちも使ってたんだって思うとなんか地味にびっくりするよね。

*6:ウィスパーボイス過ぎて何言ってるか分からないと言われてた渋谷系アーティスト。正直聞いてて何言ってるか分からない。(笑)一番びっくりするのは、昔アニメ『ちびまる子ちゃん』のEDになってること。「どんな気持ちで採用したんや(笑)」ってなってしまう。

曲:ハミング - YouTube

*7:ゴダールブレッソンは昔の映画監督。1950年代に起こった「新しい映画作ろうぜ」って運動程度に理解している。アンドレバザンの『映画とは何か』とか少し読んでみたけど正直イマイチぴんと来なかった。映画も個人的には眠かった。僕はゴダールの『アルファビル』を一本見るのに三日かかった。居酒屋のおやじは何言ってるか分からなかったって言ってた。多分そんなもんなんだと思う。(違う。)

本:映画とは何か(上) (岩波文庫)

*8:ももいろクローバーZの楽曲提供

曲:【ももクロMV】サンタさん / ももいろクローバーZ(MOMOIRO CLOVER Z/SANTA SAN) - YouTube

や、アニメ『日常』のOP

曲:【PV】 ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C 【ヒャダイン】 - YouTube

とか手掛けていたりしている。

正直この番組の渋谷系と小室系音楽の解説はめちゃくちゃ詳しくて分かりやすかった。超おススメ。

番組:【公式】久保みねヒャダyoutube097【渋谷系サウンド論・延長戦】 - YouTube

*9:菊池成孔が司会をするTBSラジオ番組。ジャズ語ったり、音楽かけてくれたりする。聞いてると登場人物に大友英良などアングラなゲストが出てくる。ちょっとやっぱり鼻につく。

ラジオ:菊地成孔の粋な夜電波 2017年12月02日 - YouTube

*10:ロシアの小説家。『カラマーゾフ兄弟』とか有名。

本:カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

*11:庵野秀明監督作品。僕は友達に『コレを真に理解するためにはWikipediaを開きながら三回見直さないとダメだ。』っと言われて愚直にそれをやったのを覚えている。

紹介動画:エヴァが分かる動画 - YouTube

*12:麻薬の隠語やんな…。

*13:ドイツのバンド。テクノミュージックは最初ヨーロッパで流行り、海外から輸入されて流行った。確かYMOも海外から日本に逆輸入されて流行ったってどっかで見た気がする。今回俺砂原良徳がアレンジしてる曲を勧める。理由は「なんかかっこいいから。」

曲:東京クラフトワーク(砂原良徳) 『The Telephone Call』 Tokyo kraftwerk - YouTube

*14:日本で流行った代表的なテクノバンド。坂本龍一細野晴臣高橋幸宏などがいた。まぁ有名過ぎて書くほどでもないかもしれない。代表作に『RYDEEN』を挙げておく。

曲:【いい音で】RYDEEN ~ YMO(1979 original) - YouTube

若干関係ないが、僕はノイズミュージック(代表的な奴で大友英良はじめとする非常階段やMerzbauなど。)のアーティストはこの前衛音楽(ショーンケージなど有名。)とテクノを突き詰めた先に出てきたんじゃないかと思っている。正直ホントにノイズで聞きにくいったりゃありゃしない。前衛音楽ってやっぱり理解できないわ。

非常階段曲:Togawakaidan 非常階段×戸川純 - Nikuya no Yoni 肉屋のように - YouTube

どーでもいいけど、大学の先生はこれが好きらしい。学生時代友人が「鼓膜に直接電流を流せば真のノイズが無抵抗で聞けるんだ!!」って言って耳に電極を入れようとしていたって話は「パンク過ぎるだろ…。」って思ってしまった。(笑)

*15:POLYSICS聞きたいよ!!って人はこんなんがお勧めです。ヒカシューとかとまた雰囲気が違う。

POLYSICS - Electric Surfin' Go Go - - YouTube

*16:宮沢章夫が開発した表現手法だった気がする。この時のノリって笑いも含めて僕らの知ってる吉本的な笑いと感覚から違うなって個人的には感じてしまったりしている。『シュールな笑い』って感じ。昔のアングラのノリってこんな感じだったのかなぁ。なんて思ったりする。

作品:未知の贈りもの 1 - YouTube

元ネタはこれ

本:NHK ニッポン戦後サブカルチャー史

*17:有名な叫ぶ突込み芸人です。とりあえず僕は有名ですがこのネタが好きです。出たときは衝撃をうけたなぁ。

ネタ:【神コント】バイきんぐ「自動車学校」 - YouTube

*18:有名なバンド。僕は『ロコローション』がやっぱり青春だよね!懐かしいでしょ?

曲:ロコローション / オレンジレンジ ( Locolotion / ORANGE RANGE ) - YouTube

*19:アーティスト。多分そんなに有名じゃないんじゃないかな。透き通るような歌声が俺は好き。AC部とのコラボ曲を一応貼っておく。

曲:imai / Fly feat.79,中村佳穂 - YouTube

*20:東大院に在籍するアーティスト。正直「勉強してんのかよ。」っておもってしまう。でも音楽は最高だから大好きなアーティストの一人。PUNPEEのコラボ曲『夜を使い果たして』を乗せるべきなんだろうけど、僕はそれよりも『Renaissance Beat』が好きだからこちらを載せる。

曲:STUTS - Renaissance Beat / Pushin' (Performed with MPC1000) 【Official Music Video】 - YouTube

*21:宇多丸率いるラップバンド。下記がコラボ曲

曲:RHYMESTER - Kids In The Park feat. PUNPEE - YouTube

*22:最近『水曜日のダウウンタウン』や『クイズ・正解は一年後』や『クイズ・タレント名鑑』など手掛けていて最近注目されているらしい。今回のことは彼の本

本:悪意とこだわりの演出術

を参考にした。関係ないが俺はそれよりも『ゴッドタン』手掛ける佐久間宣行の方が好きだけど。関係ないけど立ち読みしちゃったよね。

本:ご本、出しときますね?

*23:AbemaTVの番組『フリースタイルダンジョン』で有名になったラッパー。こんな悲痛あふれる曲を作っている。

曲:DOTAMA『音楽ワルキューレ2』(Official Music Video) - YouTube

*24:気になる方はこれを参考にしてほしい。

動画:バカリズム 女性芸能人の「特技:モノマネ」は地獄の入口 - YouTube

*25:昔流行った音楽『Virtual Insanity』とか有名。まぁ、僕は好きです。

曲:Jamiroquai - Virtual Insanity (Official Video) - YouTube

*26:サブカル女子の極致的な雑誌だと前サークルの後輩に教えてもらった。実は頼み込んで後輩から数冊借りた。今更だけど雑誌って少し面白いっすね。

Official Site:ファッション雑誌『装苑』のオフィシャルサイト ファッション、ビューティ、カルチャーなどの厳選した情報をお届け! 装苑ONLINE

*27:聞きたければ有名ですがどうぞ。

曲:Suchmos "STAY TUNE" (Official Music Video) - YouTube

*28:バンドです。どれくらい似ているかは聞いてみてください(笑)。こっちも結構僕は好きです。

曲:bonobos - Cruisin’ Cruisin’ - YouTube

*29:同上①

曲:Awesome City Club - アウトサイダー (Music Video) - YouTube

*30:同上②

曲:LUCKY TAPES - Touch! (Official Music Video) - YouTube

*31:同上③

曲:Nulbarich - NEW ERA (Official Music Video) [YouTube Ver.] - YouTube

*32:昔のアイドル。一人でアイドルの時代があったんだなぁ。って思う。僕は中森明菜とかも好きだなぁ。好きなのは『私がおばさんになっても』

曲:森高千里 『私がオバさんになっても』 (ライブ) - YouTube

*33:芸人。ココリコと藤井隆ふかわりょうはサブカル芸人だと勝手に思ってる。「芸やってよ。」ってたまに思っちゃうよね。代表曲は『ナンダカンダ』

曲:ナンダカンダ/藤井 隆 森田 雄貴 - YouTube

*34:アーティスト。実はそんなに聞いてない。

*35:アーティスト。夏アニ映画『打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか』の主題歌など歌っている。

曲:DAOKO × 米津玄師『打上花火』MUSIC VIDEO - YouTube

*36:アーティスト。ライブもちょっと縁で覗いたことがある。この曲とかごくは好き。

曲:TOWA TEI - APPLE with Ringo Sheena - YouTube

*37:Tei towa砂原良徳高橋幸宏小山田圭吾など有名どころが集まった謎バンド。友人に教えてもらったがなかなか渋い音楽を作っている。アニメ『攻殻機動隊』のテーマソングなども手掛けている。後ろのプロジェクションマッピングも有名なウェブデザイナーが手掛けているらしい。(名前忘れてしまった(笑)。)

曲:高橋幸宏 & METAFIVE - TURN TURN @ 日本科学未来館 - YouTube

*38:レキシのいたバンド。よかったら曲『FUNKY ウーロン茶』もどうぞ。ロックリーみたいな恰好が滑稽だよ。

曲:SUPER BUTTER DOG - FUNKY ウーロン茶 - YouTube

*39:リンゴ音楽祭やTAICOCLUBってフェスが長野であるんですよ。

リンゴ音楽祭:100%ユザーン in りんご音楽祭 - KAKATO(環ROY×鎮座DOPENESS)×U-zhaan×mabanua - YouTube

TAICOCLUB:TAICOCLUB'17 - DIGEST - YouTube

我ながらに単純だと思う(笑)。どうでもいいけど最近は温泉フェスとかもあるらしい。気になる…。

Oficial site:加賀温泉郷フェス 2017

*40:ダウンタウン浜田の息子。アーティスト。星野源の『Crazy Crazy』

曲:星野 源 - Crazy Crazy/桜の森 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】 - YouTube

に出てたり、タモリの番組に出ていたりと器用に生きている印象。僕は『Hapy birthday』などが好き。

曲:OKAMOTO'S 『HAPPY BIRTHDAY』 - YouTube

*41:ブームの火種本がコレです。

本:最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

本②:美大生図鑑 あなたの周りにもいる摩訶不思議な人たち

*42:女優です。高校の時彼女を見て、テリー伊藤と一緒に天才の到来を感じました。好きすぎてこっそりこの本を買いました。家宝です。(笑)

本:蜜の味

*43:『月間少年ガンガン』連載コミック。小学生の時ドはまりしてた。

魔法陣グルグル 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

*44:漫画家、『STOPひばりくん』などを書いている。「ヒロインみたいな主人公を書く漫画の走り」とか言われてる。2016年くらいに一時期雑誌で「手塚治虫を中心として漫画の歴史を語ろう」って言う『手塚史観』に対して、「江口寿史みたいな漫画から歴史語ろう」っていう『江口史観』とかあった。(我ながらどーでもいいなww。)絵でアメリカンポップアートのアンディーウォーホルを思わせる絵をかいたりするから好きだったりする。

本:KING OF POP 江口寿史 全イラストレーション集

概算~いろい~ろ

はじめに

 どうも、皆さんいかがお過ごしでしょうか?特段変化のない生活を送らせていただいています。 さて、突然ですが皆さんはどういう性格をお持ちでしょうか?几帳面であったり、大雑把だったり、おちょこちょいだったり、お利口だったり…etc。ちなみに私は大雑把でおっちょこちょいです。よく周りに「抜けている」と言われてしまう始末です。こんな私ですが、なぜだか知りませんが理系にいます。理系って…意外と対極のイメージを持たれる方多いんじゃないかと思います。きっちりしていて、理詰めなど。もちろんですがゆるふわの私はそういうところで躓いてしまうことがよくあります。思想としては、「適当にうまくはできないものか?」という考えなもですから(笑)。

 適当はだめだと言われます。まぁ、大概の場合悪く出ます。しかし、時には有効な手段でもあると思います。考えないでどんぶり勘定というのもある種技術だという見方があるということを主張していきたいというそういう魂胆です。例えばどんぶり勘定で一番最初に皆さんが小学校で習ったであろうものは『概算』です。市場規模をざっくり想像する技術でも『フェルミ推定』という名前で広く(一部で?)流布されていたりします。理系的な言葉で言えばそれは『近似』です。

 今回はそういうわけでざっくりと『近似』するやり方を自分なり考えてみました。暇な時にぼーっと考えた僕なりの分数の近似方法と平方数の近似方法です。よければ読み進めてみてください。しかし、皆さんのお役に立つかは分かりません。なんて言っても『適当』に考えた僕なりの『近似』ですから(笑)。

分数の近似

 ある日、『\frac{8}{11}っていくつや?』という問題にぶち当たりました。僕は大体適当なので、『分母分子に1を足しても大して変わらなさそうやろ。だから\frac{8}{11}\simeq\frac{9}{12}=\frac{3}{4}=0.75あたりやろ。』って思いました。

 実際計算すると\frac{8}{11}=0.727272\cdots\simeq0.73でした。『まぁ、あれだけ適当に計算した割にはぼちぼち合ってんな。』という感覚でした。

 しかし、ここでふと思いました。『どういうときにこんな変な近似が成り立つねん。』っと。なので、少しばかりこのへんてこりんな『近似』の挙動について考えてみました。

近似の検討

 分数f(a,b)=\frac{a}{a+b}の近似を考えるためにこんな関数を考えてみます。誤差をf_1(a,b,x)=\left|\frac{a+x}{(a+b)+x}-f\right|,f_2(a,b,x)=\left|\frac{a-x}{(a+b)+x}-f\right|(-10<a,b<10)です。

これでxを変化させたときのグラフの変化を考えます。今回は、f_1,f_2x\leq0 (上段)の場合とx\geq0 (下段)に分けて解析しました。

誤差の特異点の挙動

 Fig.1にxを変化させたときの誤差f_1,f_2の挙動を示してみます。

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Fig. 1 x (1 \leq x \leq 100)としたときの誤差の挙動。(上段:x\geq0 ,下段:x:\leq0)

 上の解析からxを変化させた場合、ほとんどは誤差なく近似がよくできていることが分かりました。としたいところなのですが、目盛りを見てみると一部の誤差が発散していてよくわかりません。これは\frac{a+x}{a+b+x}の分母がa+b+x\simeq0となっている時か、\frac{a}{a+b}の分母がa+b\simeq0となっている時にその項の効果が大きくなってしまい、f_1,f_2が発散してしまうからだと考えられます。

 xを変化させたとき、特異点の位置が変わっているのは、a+b+x\simeq0となるa,bxによって変化するからです。

 しかし今考えたいのは誤差です。なので特異点を除いて考えていこうと思います。0\leq f_1,f_2 \leq1なので、1以上の値はすべて、f_1,f_2 =1として解析しなおしました。

特異点を除いて誤差を考えてみる

 特異点を除いてみました。Fig.2にxを大きくしていったときの誤差f_1,f_2の挙動を示してみます。

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Fig. 2 特異点を除いてx (1 \leq x \leq 100)としたときの誤差の挙動。(上段:x\geq0 ,下段:x:\leq0)

  xを大きくすると徐々に誤差の大きな部分が大きくなっていることが分かります。これを見ると、『分母が十分大きい中で、xをいくらか加減すること』は近似としてうまくいきそうだということが分かります。 どれくらいのxなら許されるのかというと、計算方法にもよりますが多分x=\pm5くらいが限界なのではないかと思えてきます。いやー、案外難しいですね。

平方数の近似

 よく\sqrt5の近似を考える問題を見かけます。しかし、大人になって記憶もぼけてくると\sqrt5=2.2360679 \cdotsなどすぐに出てきません。『開平』*1などという方法など\sqrt5がいくらかを忘れた人が思い出せるわけありません。

 では、むかしはどうしていたか?『はさみうち』していくらくらいか『評価』していましたね。(覚えていないだと…。)例えば、2.2^{2}=4.84<5<2.3^{2}=5.29だから、\sqrt5=2.2\cdotsだという要領です。2.23^{2}=4.9729<5<2.24^{2}=5.0176というようにこれを繰り返していけば近似はできます。しかしながら、とてもだるい。そこで今回は『連分数』を用いた近似法を考えてみました。

元ネタ

 元ネタはこんな問題です。

【問題】 次の連分数極限*2の値はいくつか? \cfrac{1}{1+\cfrac{1}{1+\cfrac{1}{1+\ddots}}}

実はとある界隈では有名問題であったりします。以下に解答を示しておきます。

【解答】

x=\cfrac{1}{1+\cfrac{1}{1+\cfrac{1}{1+\ddots}}}とおく。

極限だから x=\frac{1}{1+x}が成り立つ。

よってxは、x^{2}+x-1=0の解である。

解はx=\frac{1\pm\sqrt5}{2}である。

x>0より、x=\frac{1+\sqrt5}{2} *3が求めるべき答えである。

連分数を用いた近似法

 逆にたどってみることを考えたいと思います。つまり、\sqrt5=2\times x-1と見るのです。

x=\cfrac{1}{1+\cfrac{1}{1+\cfrac{1}{1+\ddots}}}なのですから、これを代入してあげると、\sqrt5=2\times \cfrac{1}{1+\cfrac{1}{1+\cfrac{1}{1+\ddots}}}-1となります。

三段目あたりで打ち切って『近似』してやると、\sqrt5=2\times \cfrac{1}{1+\cfrac{1}{1+\cfrac{1}{1}}}-1=2\times\frac{3}{2}-1=2

となります。収束性が悪くて若干微妙な近似になってしまいましたね(笑)。

実際にパソコンで100回の誤差を計算して収束性を見てみました。結果はFig. 3のようになります。大体20回行かないところでよく近似できているようです。(最初の誤差のブレがすごい。)

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Fig. 3 \frac{-1+\sqrt5}{2} -(近似値)の誤差の評価

一般化

 とりあえず、うまい連分数の極限を用いれば好きな平方数を表現できる。ということをもう少し考えてみたいと思います。例えば\sqrt p (p>1)を表現する連分数を考えてみたいと思います。

 その為に『元ネタ』をグッと睨みます。すると例えば僕ですと、『-1\pm\sqrt pを解にする二次方程式x^{2}+ax+b=0をとりあえず考えてみよう!』と思うわけです。

 解と係数の関係からa=2,b=1-pとなるわけです。

 よって、x^{2}+2x+1-p=0より、変形して、x=\frac{p-1}{2+x}を得ます。

 繰り返しxを代入していき、x=\cfrac{p-1}{2+\cfrac{p-1}{2+\cfrac{p-1}{2+\ddots}}}の極限連分数を得ます。

 x>0なので、これの解はもちろんx=-1+\sqrt pです。これを用いると、

 \sqrt p=\cfrac{p-1}{2+\cfrac{p-1}{2+\cfrac{p-1}{2+\ddots}}}+1を得ます。

 適当なところで打ち切れば\sqrt pの『近似』が出来上がります。例えば、

 \sqrt p=\cfrac{p-1}{2+\cfrac{p-1}{2+\cfrac{p-1}{2}}}+1となります。

 こちらも100回くらい計算したときにどのように収束するか\sqrt5 (p=5)で誤差をFig. 4のように計算しました。Fig. 3と大体同じような挙動を示していました。

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Fig. 4 \sqrt5 -(近似値)の誤差の評価

 今回はp>1についてのみ考えましたが、暇な方はp<1について考えてみるといいかもしれません*4

おわりに

 今回は怠惰が怠惰なりにうまく怠惰をするために怠惰の正攻法を模索した結果となりました。すべて読んだ方はお気づきかもしれませんが、『そんなこれうまくいってないんじゃないの?』や『でも実際やっぱりだるいじゃん。前のでよくね?』ってのもあると思います。それについては、『そうだよ、でもせっかく考えたんだし、とりあえず広めてみたかったんだよ!!』って返答しておきます。皆さんもふとした時にこういう風にうまくどんぶり勘定するすべを考えてみるのも楽しいかもしれませんね*5

駐訳と詳細

*1:興味のある方はこのサイトなど見てください。開平法のやり方と原理 | 高校数学の美しい物語

*2:細かい方のために。『収束するならば』という条件が隠れて仮定されています。

*3:ちなみにこれ、僕の記憶が正しければ『黄金比』です。

*4:考えてみると割とダルそうでした。僕だったら、p<1の時は、\frac{1}{\sqrt{p}}で近似求めて逆数とって誤魔化すかなぁ…(笑)。

*5:そんなだるいことやるわけない。

鉄道ディスコで朝まで踊りましょ♪

 

はじめに 

 どうもお久しぶりです。久々の更新エントリーです。院生生活をしているわけですが、最近は実験ではなく解析に回されているため比較的穏やかな生活を送っています。 

 ここでイマイチ研究ってどういうものかわからない人のために解説しておきます。研究室によりますが研究は主に実験班と解析班があります。大概大変なのは実験班です。理由は簡単です。やることが多いからです。実験の下準備からほしい結果を得るためには、研究内容にもよりますが、大変な道のりと時間がかかります。末に良い結果が出れば報われるのですが、大概は失敗します。先人の研究者が残した言葉で『失敗を楽しむようになってからが一流』というのが僕は印象に残っています。解析もやりこみ要素はもちろんありますが、基本個人プレーで他人に左右されることがありません。しかし、大概は今の僕のようにダレます。*1

 そんな風に研究に若干辟易とし、だれた生活をのうのうと送ってきました。ある日友達から『インターン』という言葉を聞きました。「そうか、僕もそういう時期が…。」と思いインターンを考えました。『みんなやってるしやるか』の精神で取り合えず片っ端から面白そうなところに出しました。*2僕のスタンスですがこういう選択肢が多いものは考えるだけ無駄です。実際に行ってやってみて初めて分かることの方が多くて、自分の少ない経験の上での判断は大概外れます。今回大事にしたのは学科のみんなが出してる『重工系メーカー』にだけは絶対出さないことです。*3

 結局そんなやる気があって臨んだわけでもなく面接も1回くらいしか行きませんでした。*4そんな中で何の因果かES(エントリーシート)審査オンリーの鉄道系の企業に行きました。少し面白かったのでここにまとめてみようという魂胆です。*5

 

インターン

鉄道企業に行ってきた

 何の因果か鉄道企業に3日ほど行ってきました。印象としては「なぜ機械系のインターンに結局来てしまったんだ。」という感じです。当時は自分でこのインターン先を選んでしまった自分が分からないという気持ちでした。インターン初日に「君は集電装置と電車線の部署に行くからね。」と言い渡されました。聞いた瞬間「え…凄くつまんなそう…。っていうか『シュウデンソウチ』って何それおいしいの?」って感じでした。

 

集電装置部門

 集電装置とは何でしょう?どうやら『パンタグラフ』のことを鉄道業界では厳めしくそういうようです。パンタグラフは以下のFig. 1に貼っておきます。

 

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Fig. 1 パンタグラフ

 瞬間見てみて思いました。『地味だなー。』っと。しかしどうやらこれがいくらか難点があるようです。難点を説明する前に『パンタグラフってなんなの?』って説明していきます。ちなみに僕はこのインターンで初めて名前を知りました。*6

 

パンタグラフとは…。

 パンタグラフについて簡単に説明します。まず電車は電気をもらって走っています。その為には、電気をどこかから車体に供給しないといけません。大胆に言ってしまえば、『高速で動く巨大構造物に大電流を供給し続ける部品』をパンタグラフといいます。その為にパンタグラフはむき出しの電線から大電流を常に供給されています。そんな激しいことをやっているのでもちろんいくつか問題点もあるようです。

 

問題点

 理想のパンタグラフを述べます。大きく言って二つです。

  1. 電線からずっと離れない。
  2. 騒音がない。

この二つが完璧に満たされたら最高です。しかし、大概世の中はうまくできていません。実際は

  1. 電車線に追随しない(追従性)
  2. うるさい (騒音性)
  3. パンタグラフが電車線に擦れて削れる (摩耗性)

など多岐にわたる問題点を含んでいます。  

追従性

『追従性って大事?』って言われたら、『大事です。』と答えるのが筋です。『離れるとどうなるの?』という疑問が出てきます。電車線とパンタグラフが離れると、Fig. 2のようなアーク放電がでます。

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Fig. 2 アーク放電

 上が皆さんが想像するアーク放電、下が実際のアーク放電です。上だけ見たらなんかやばそうですよね。インパクト薄れましたが、下図のような事がおこっても、まぁもちろんヤバイです。アーク放電が起こった分だけパンタグラフと上の電線もろとも疲労します。だから、なるべく綺麗にパンタグラフは電線に追従して欲しいんです。

 さて、なぜパンタグラフは電車線に追従しないのでしょうか?それは、上の電線が車両が走行することで揺れまくるからです。揺れのメカニズムは完全に解明されていないのでこれも問題です。他にもいろいろな観点から容易にはこの問題を解決できない状況にあるようです。

騒音性

 日本は電車の騒音に厳しいです。理由の一つは、ありえない数の電車数で市街地をバンバン走るところは日本くらいしかないからです。なので騒音対策が要求されます。電車で騒音の原因は大きく2つです。

  1. 車輪
  2. パンタグラフ

だからパンタグラフの騒音を下げるのは日本では一つ大きな課題なのです。(Fig. 3)

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Fig. 3 騒音問題

 騒音ってなんで起こるのでしょうか?理由はむき出しのパンタグラフが高速で動くからです。おかげで周りの空気がパンタグラフにぶつかりまくって、Fig. 4のような空気の渦を起こします。生じた空気の渦が騒音の原因です。*7渦を消したいまたは制御したいという要求が一つあります。

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Fig. 4 パンタグラフの空気の流れ

高速で動いているがゆえに飛行機じゃないのにパンタグラフに飛ぶ力(揚力)も生まれます。(パンタグラフではないですけどFig. 5 みたいな感じ。)

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Fig. 5 揚力の図

これがパンタグラフの設計を難しくしているところです。高速で走るがゆえに考えなくてはいけない物理現象が多数出てくるのです。 このような騒音や揚力の制御は主にパンタグラフの形で改善が試みられています。

摩耗性

 パンタグラフは常に高速で電線を擦りつけつづけます。だからもちろんFig. 6 のようにもりもり摩耗します。

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Fig. 6 パンタグラフの摩耗

 摩耗すると何が変わるでしょうか?そうです。形状が変わります。そうすると、せっかく騒音を下げるためにパンタグラフを設計したのに、パンタグラフの形が変わるので台無しになります。だから、摩耗に強く良い電導性がある材料が要求されます。

 しかしそれぞれの問題は相互に連関していて、こっちを立てたらあっちが立たないということが良くあります。また、いいアイディアを出したと思うと実用の壁にぶち当たることも多々あります。パンタグラフの設計の困難さはこういう現実の折り合いの付け方というところに一つある気がしました。

電車線部門

 パンタグラフについて見てきました。今度は始点を上に上げて電車線に目を向けてみましょう。(僕は2日目にこの電車線の部署に回されました。)電車線とはFig. 7みたいな感じです。

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Fig. 7 電車線

 拡大するとFig.8みたいな感じです。鉄道業界では『トロリ線』というらしいです。

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Fig. 8 電車線拡大図(トロリ線)

問題点

 パンタグラフでは課題と問題点がありました。トロリ線でも課題と問題があります。大きく分けて以下の2つです。

  1. 揺れ方がわからない (追従性)
  2. 摩耗しない硬い電線が欲しい (材質)

追従性については先ほど言及した通りなので、材質について言及します。

材質

 摩耗しない電線は理想的です。しかし、電線は固くもあって欲しいのです。硬い電線というのは実は重要な要求なのです。なぜなら、硬いとより強く引っ張れます。強く引っ張ると物理の法則から伝搬する波が速くなります。(Fig. 9 みたいな高校物理の問題みたいな感じが実際電線でも起きています。波の震源部分がパンタグラフに対応していて、実際は震源も動く問題だと考えられます。あんまり適切ではない気もするが…(笑)。)

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Fig. 9 電車線の波のざっくりしたイメージ

波が速くどっか行ってもらえれば、波の影響を考えなくていいのでパンタグラフは電線に追従しやすくなります。結果より速く電車を安定して走らせられます。目的は電車を速くして国内飛行機より速くしたいのです。そして、みんなに飛行機よりも電車を使ってもらってお金を稼ぎたいんです。このためには固い電導性のいい材料が欲しいのですね。なるほどと言った感じでした。もちろん、車体性能の向上やパンタグラフの向上も必要不可欠です。

おわりに

 今回は終電装置に絞ってまとめました。理由は僕はそこしか見ていなかったからです。しかし、他にも地味でありますが難しい物理問題が鉄道には山積しています。意外と『何?!地味だと思ったのに意外と複雑じゃねーか!話が違うぞ!!』と言った感じでした。それくらい、普段目にする鉄道は気づきにくいけどありえないものだということです。今回の学びでした。だからって在来線の名前とか覚えないけどね。*8これ一体誰に向けて書いたんだろうな。

駐訳と詳細

*1:完全に個人差です。

*2:時には全く興味のないところへもあえて行きました。僕はパチンコ店のインターンとか1dayですが行ってみました。

*3:結果途中で考え直して少しそれに近いメーカーに出しました(笑)。重工系も素直に見とけばよかった。ちゃんと文系の職業のES書いときゃよかった。など後に隠れて沢山後悔しました。怠惰は敵ですね。

*4:金融系を無対策で受けてみたのですが綺麗に落ちました。世の中甘くないですね。

*5:素人意見なのでご注意下さい。

*6:鉄道オタクの女の子から『コイツ人間かよ…』みたいなリアクション取られました。普通知らないよって感じです(笑)。

*7:ちなみに渦から音が出るメカニズムは完全には解明されていないようです。

*8:インターンではもちろん鉄道オタクがいっぱいいました。会話がコア過ぎてついていけなかったです…。

最近思うことを徒然にまとめてみた。

はじめに

 皆様、いかがお過ごしでしょうか?最近は雨天が続き学校に行きたくない日が続いています。僕は院進してから大学の課題が忙しく、研究を『明日やる明日やる』と言う馬鹿野郎になりながら、日々をのうのうと過ごしています。『めっきり人とも会わなくなってしまっているなぁ。』と感じます。研究室でズーッとパソコンに向かっていると何やら昔のことを思い出してしまいます。『こんなことがあったなー』とか、『あれ一体なんだったんだろうなー』とか徒然に思い出してしまいます。ボーッと思い出していると、不思議なことに何やら当時は気づかなかったことが分かることも出てきます。分かったところでだれに言っても伝わるものではなく、面白いことではないわけです。しかし、どこかに発散しないと気持ちが収まらないというのが人情というものです。そこで今回はボーっと思いだした僕なりの不思議な経験とそれに対する僕なりの独断と偏見にまみれた考察をここに書きなぐっていきたいなぁっと思います。それは、ある一つの本を出版するところから始まりました。(話がややこしくなるのを避けるために詳細のところに本のリンクを貼っときます。*1 )

 本記事では、僕が編集者の人に少しだけ関わった経緯を時系列的に紹介し、思ったことをまとめていきたいと思います。

なかみ


ことのはじまり

 僕はカレーを作るサークルでカレーを食べていました。それ以外は特に何もしていません。カレーは普通のレトルトではなく、Fig. 1に示すような、アジアテイストのカレーでした。正直僕はこれをサークルに入るまで知りませんでしたし、この後これが、サブカルの門戸を開ける鍵になるとは微塵も想像していませんでした。ただうまいなと思っていました。
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Fig. 1 カレーイメージ


 商売をしていると、良く通ってくるなじみの客という方が出てきます。その一人に編集者のAさんが居ました。Aさんはカレーを作っているうちのサークルの部長に興味があるらしく、気が付いたら本を出す流れになっていました。

はじめて会った出版社の方

 本を出すにあたり、いくつか記事を作らなければなりません。しっかりと編集者のAさんと行動を共にしたのは本に出す記事の取材の時でした。この時の取材はカレーに関係してタンドール窯を作る中小企業にお邪魔しました。ちなみにタンドール窯とは、Fig. 2に示すように、カレーに添えるナンを焼く専用の窯です。どうやらインド人相手に商売をする難しさ、JIS規格をクリアする必要があるなど、諸々の理由から、費用対効果がとても悪いらしく新規参入企業は居ないようです。


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Fig. 2 タンドール


 この中小企業はとてもディープな中小企業でした。(一体全体どこで、この企業を知ったのかは分かりませんでした。*2 )

 取材後、僕たちは本を出してくださる出版社のBさんと合流しました。飄々とした気さくな方でした。過去に蛭子能収さん*3ナンシー関さん*4の担当をしていたようです。僕は忘れられた時代を生きた人たちがまだ生きていると言う事(当たり前ですけど、同世代ではそういう昔の価値観なんて持った人もう居るわけないから実感湧かないんですよね。)、そして彼らが彼らなりにまた新しい文化を作ろうとしていると感じ密かに衝撃を受けました。

ぼくが見た舞台裏

 一通り著者が原稿を書き終えた後、本が無事出版されました。僕は本と言うものは出版したら終わりだとずっと思っていました。しかし、違いました。時代は出版氷河期です。出版したら誰かが買ってくれるなんてことはあり得ないわけです。*5買ってもらう努力は売ってから始まるのです。ラジオや新聞で取材してもらったりして、本の存在を知ってもらいます。本屋さんにもわざわざ行くときAさんはわざと『〇〇の本どこですか?』とわざと聞きます。そうして、店員さんに名前を憶えてもう様です。その積み重ねの先に重版があるのです。

 僕はその中で僕はYoutuberの方に本の紹介をする企画に参加しました。詳細は割愛しますが、僕はその時あの手この手を使い『サブカルの好きな方たち』が見つけられる丁度いい所に広告を打っているんだなぁと思いました。全て、こういう取材などは日ごろのAさんの活動や人的ネットワークによるものだと思いました。そうやって、何人かで集まって一つのまとまったカルチャーを作る時代になったのだなぁと思います。

編集者とは

 僕は活字離れと戦うAさんをみていていくらか思う事がありました。その一つが、どうやってこの人が生まれたのだろうか?という素朴な疑問です。その経緯を知るヒントとなる雑誌が最近出版されました。*6  内容の詳細は割愛しますが、Aさんは浪人の時に池袋で出版の道に進んだようです。僕はこの雑誌を読み、今の出版の就職のしにくさ、日本の基本的の固定した社会とは違う時代の日本をそこに見た気がしました。今はないけど、こんな時代が存在していたのだなぁ。っとしみじみ感じました。

おわりとこうさつ


フリーの編集者を通して

 本の出版作業を間近で見る機会を得ていくつか僕なりに思ったことがありました。先ず一つにホントにサブカルって色々な幅を持って居る様で繋がっていると言う事です。それを意図的につなげている部分があります。時代の移り変わりで多少は新しいサブカルが生まれてくるような気がしますが、意外と根っこは同じなのかなっと思いました。(ところで、『サブカルってそもそも定義何?』って聞かれることあるけど、これはまだ僕の中で決着ついてません。すいません。)  
 また、Youtuber等を見ていて思ったのですが、今は表現するという敷居が本当に低くなっていると感じます。簡単に自分の力で思ったようなコンテンツを生み出せる様になっている。それは、娯楽の価値が低下することを暗に意味していると思います。そして、オリジナリティってそんなにないんじゃないかなっても思いました。まぁ、個人的見解です。  
 最後にこんな貴重な経験ができたことを誰にともないですが、感謝したいと思います。

注訳と詳細

*1:僕が流れで変な経験をするきっかけを作ってくれた本です。
京大カレー部 スパイス活動

*2:どうやらタモリ倶楽部と言う番組にも出演されていたようです。
タモリ倶楽部 1月22日放送~インド人がマジリスペクト!タンドール窯の父、高橋重雄 : Halohalo online

*3:ヘタウマと言うジャンルを漫画雑誌:ガロ等で打ち立てた漫画家です。編集者さんは『ヘタウマって言うけどあれは単なる下手だったよね(笑)。』とおっしゃっていました。当時売れるとは思っていなかったそうな…。担当者も全部売れる売れないを分かりきってるわけではないんですね。一冊適当な本を挙げておきます。
蛭子能収コレクション 地獄を見た男?地獄編?

*4:1990年代あたりに活躍されていた芸能、サブカルエッセイストと言うフワッとした認識を持っています。彼女の本は京都のサブカルバーなどに置いてあったりします。Wikipediaによると、マガジンハウスの雑誌:ホットドックプレスから生まれた作家の様です(真偽は知りませんが)僕は当時自我が芽生えてなく、想像で『こんな時代があったのかなぁ』と思いを馳せる程度でしたが、まさかその空気を作った方に会えるとは思っていませんでした。話を聞いていて本当にあった時代なのだと思いました。一冊適当な本を挙げておきます。
お宝発掘!ナンシー関

*5:余談ですが、その後、漫画:『重版出来』を読み一人涙しました。単純とか言わないでね。
重版出来!(1) (ビッグコミックス)

*6:編集者さんのことを書いた雑誌です。何ページにあるかは秘密です(笑)。
SPECTATOR - β version

今年の京都大学の整数問題が受験生をなめている件について.

 

 

はじめに

  どうもお久しぶりです.春休みですね.だからと言ってぼくはこれと言って暇だと言うわけではありませんでした.

 まぁ,そんな近況はさておき,最近国立の入試が終わりました.大学を入学してしまえば受験問題なんて何の役にも立たないものだとは思いますが,呆けた脳みそを動かすには少しは薬になるのではないかと思います.

 そんなこともあり,気になった問題だけを今年も数問解いてみました.そしたら,意外や意外.去年と今年の整数問題の答えがまるっきり一緒だと言う事に気が付きました.これは京都大学がついに入試問題に手を抜くようになってしまったと言う事なのでしょうか?(そんなことはないって分かってるよー.)この事実を早く周知せねばならない.そして,俺ははてなブログを使って早くTeXが打てるようにならなくてはいけない.そういう多数の欲望と需要が混ざり合った結果この記事を書くことにしました.

 まぁ,そういうことで,今年の入試問題と解答(俺が作った奴だからあってるとは限らないし,クソセンス悪い可能性ある.)を載せてみようかなーって思いました.ちなみに,サークルの後輩にも解かせたのでそちらの別解も(無断で)載せました.気合い入れて今回は入試問題と同じ全角ピリオドと全角カンマの文章でお届けするぜ!!!

 正直かったるい人は解答とか見なくていいと思います.

2016年度の整数問題

問題

 まずは問題から.

{素数p,qを用いて,}

{p^q+q^p}

{と表される素数をすべて求めよ.}

解答

{p,qの偶奇が一致する場合を考える.}

{p,qともに偶数の時をまず考える.}

{偶数の素数は2しかない.}

{この時2^2+2^2=8より不適.}

{よって偶奇が一致する時はともにp,qは奇数である.}

{p,qともに奇数の時}

{奇数は何乗しても奇数なので,}

{p^q+q^pは(奇数)+(奇数)となり,}

{値は(偶数)になる.そのような値で素数は2だけである.}

{又,最小の奇数の素数は3なので,}

{p^q+q^p \geq 3^3+3^3 \geq 2であり不適.}

{よって,p,qともに偶奇が一致することはない.}

{なので,p,qいずれかが偶数素数の2を取る.}

{便宜上p=2として考える.}

{この時満たすべき式は,}

{2^q+q^2となる.}

{これが素数となる時を考えればよい.}

{ここから以下の議論では3を法として考える.}

{q=0の時}

{値は2^0+0^2=1である.}

{q=1の時}

{値は2^q+1^2である.}

{qは奇数なので,2^q=2である.}

{よって2^q+1^2=2+1=0となる.}

{よってこの時の取り得る値は3である.}

{しかし,q \geq 3より,}

{2^q+q^2 \geq 3なので不適.}

{q=2の時}

{値は2^q+2^2=2+1=0となる.}

{q=1の時と同様の議論により不適である.}

{以上の議論から,q=0の時の素数,}

{つまりは,q=3の時のみ成り立つ.}

{よって求める素数は,(p,q)=(2,3)の時}

{2^3+3^2=17である.}

{QED}

 

 まぁ,ここで必要な情報って{(p,q)=(2,3)}って事だけなんですけどねwww.解答まで載せる必要はなかったんですけど一応.

2017年度の整数問題

問題

{ p,qを自然数,\alpha,\betaを}

{ tan \alpha = \frac{1} {p},tan \beta = \frac{1} {q}}

{を満たすとする.この時}

{tan (\alpha+2\beta) = 2}

{を満たすp,qの組(p,q)をすべて求めよ.}

俺の解答

{tangentの加法定理よりゴリゴリ展開して,}

{tan 2\beta = \frac{2tan \beta} {1-tan^2 \beta} = \frac {\frac {2} {q}} {1-\frac {1} {q^2}} = \frac {2q} {q^2-1}}

{tan (\alpha+2\beta) = \frac {tan\alpha + tan2\beta} {1-tan\alpha tan2\beta} = \frac {\frac{1} {p} + \frac {2q} {q^2-1}} {1- \frac{1}{p} \frac{2q}{q^2-1}}}

{=\frac {q^2-1+2pq} {pq^2-p-2q}=2}

{分母を払って,}

{q^2-1+2pq = 2pq^2-2p-4q  …★}

 

{q^2以外を右辺にもってっちゃいましょう.}

{q^2= 1+2pq^2-2p-4q-2pq }

{= 1 + 2(pq^2-p-2q-2pq)}

{なので,q^2=(奇数)だと分かります.}

{偶奇は自乗しても変わらないので,}

{qが奇数だと分かります.}

 

{また,★をpについて解くと,}

{p = \frac {q^2+4q-1} {2q^2-2q-2} …▲を得ます.}

{pは自然数なので,p \geq 1だから,}

{p = \frac {q^2+4q-1} {2q^2-2q-2} \geq 1}

{これらの分母を払うときに注意して,}

{(分母の正負に注意し場合分けが必要.)}

{( q^2+4q-1 \geq 2q^2-2q-2 \land 2q^2-2q-2 \geq 0 ) }

{\lor ( q^2+4q-1 \leq 2q^2-2q-2 \land 2q^2-2q-2 \leq 0 )}

{上の条件を満たす奇数の自然数qを探すとq=3を得ます.}

{(詳細な計算は手がつかれたので割愛しました.)}

{よって▲より,p=2を得ます.}

{よって答えは(p,q)=(2,3)だと分かりました.}

{QED}

 

 これで,分かったと思います.どれも答えは,{(p,q)=(2,3)}で一つしかないことに.しかも,「すべて答えろ.」とか言っといて一個しかないことに!!

 学生なめとんのか!!メッチャお茶目やん!って感じでした.まぁこんなしょうもない事を言いたかっただけなんですけどね.

 偶数,奇数の議論は,実際答え見つけるときに結構役に立つ情報でした.解答は答え見つけて逆算してこじつけるって作り方です.(実際は(笑).)

 

後輩の解答

 実は,この問題後輩にも解かせてみました.「文理共通問題だから文系でも解けるデー.」って文学部と法学部の後輩を煽りました(笑).

 すると文学部の子が「僕もむかしは数学が得意だったんで.」とかプライドだして張り合ってきました.そして,この問題を解き出しました.しかし,数分後綺麗にドツボりました.(ざまみろって感じですね.)それを見た法学部の後輩が「貸せ!!」って言って解きました.結局二人ともドツボったのですが,最後は二人で僕のよりもいいであろう解答を出しました.わりと「へーこんな解き方もあんのか.」とか感心したので載せときます.アタマ良いですね.(マジで.)多分こっちが正規解答なんじゃないかと思いました.(良問は別解がよく出るんですかね.)

 

{加法定理まで一緒なので★から始めます.★より,}

{(q^2-1)(2p-1)-2q(p+2)=0}

{(q^2-1)(2p-1)=2q(p+2)…◆}

{ここで左辺の2p-1は奇数,右辺は偶数より}

{q^2-1が(偶数)であり,qは(奇数)である.}

{2(p+2)と2p-1,qとq^2-1は}

{p,qが自然数の時,}

{それぞれ互いに素だから,}

 

{(2p-1は奇数だから,2と互いに素は自明.}

{2p-1=k(p+2) (kは整数)とすると,}

{p=\frac{1+2k}{2-k}=-2+\frac{5}{2-k}}

{pが整数となる時,k=7,-3で}

{p=-1,-3より自然数に反する.}

{また,qとq^2-1も互いに素です.}

{\frac{q^2-1}{q}=q-\frac{1}{q}で}

{明らかに整数にならないからです.)}

 

{q=2p-1…■を得る.よって◆は,}

{(q^2-1)q=2q(p+2)となる.}

{(q^2-1)=2(p+2)より■と合わせて,}

{(p,q)=(2,3)を得ます.}

{QED}

 

 互いに素と言う性質を上手く使っていてとてもシンプル.俺,馬鹿みたいですね(笑).いい解答でした.

 

おわりに

  実は今回はこのはてなブログTeX機能の練習を兼ねて,色々書いてみた次第です.その中で>と連立方程式が僕の実力不足の為書けませんでした.(トラブルシューティングを放棄した.)

 そのため,連立方程式が書けないのは今回どうってことないんですけど,不等号は『<,>』とすべきところを『{\leq,\geq}』としてしまってます.まぁ,気にしないと思うけど注意してください.(はてなブログTeX機能とてもバグが多いのも何とかして欲しい.僕のPCのスペックのせいかな?)

  高度なナンプレって感じでしたね.今回の問題から得られる示唆は,『整数問題でただ一つ答えろ』って問題が出た時,全く分かんなかったら受験生は{(2,3)}って答えておけば部分点もらえるかもしれねーぞってことですね.解答ミスがあったら「あ,こいつ間違えてやがら!バッカでーいww.」ってやさしく見守っておいてくださいね.

詳細

 問題ソース

2016年度理系数学

http://kaisoku.kawai-juku.ac.jp/nyushi/honshi/16/k01-21p.pdf

2017年度理系数学

http://nyushi.nikkei.co.jp/honshi/17/k01-21p.pdf

 

 

 

IoTって言葉の楽屋裏

IoTって言葉、2.3年前から僕は聞こえて来てるような気がします。ドローンとか出て来たからかな?とか思ってました。
でも、僕はずっと最近まで「ウサンクセー言葉だな」とか思ってました。そんな事を思ってたある日オヤジから「rassberry piが熱い」とか言ってrassberry piのガジェットが頼んでもないのに送られて来ました。「ラズベリーパイって何だよ。食えねーじゃん。」とか思ってほったらかしていました。コレが送られた、らずべりーぱい(はちみつぱいじゃない)。ミニパソコンにしか見えない。

しかし、ある時、まぁなんか意味でもあるんだろうと送付されてた本をペラペラっと開いて見ました。

これ1冊でできる! ラズベリー・パイ 超入門

これ1冊でできる! ラズベリー・パイ 超入門

「…ワッカンネー…」って15分くらいで本を閉じたと思います。その後しばらくして、少し人工知能のセットアップにハマり、こんな雑誌を見かけました。
Amazon CAPTCHA

これ見て直感しました。基盤ボードってなんかキテルのカナ?って、でざっと調べた感じこんなんが出て来ました。

rassberry pi3

beagle bone

arduinono

ナルホド。こういうのが出て来て安価にハイレベルな電子工作が可能になったんですね。
中にはロボットやスーパーコンピュータのガジェットを作る人も出て来ています笑。

ロボット

スーパーコンピュータ

まぁ、人工知能でガジェット作ってる人もいました。

これ見てて気がつきました。「IoTって、安価でハイスペックなCPUボードが出て来たからスゲーって事なのか。」ってコトに。革命の本質はこのCPUボードにあるのかななんて思いました。IoTも人工知能もそしてビッグデータも三すくみでそれぞれ関連しあってるのかもしれないなって思いました。
裏にあるのは、CPUの低コスト化、フリー化とハイスペック化かもしれませんね。
シリコンやなー。って思いました。

他にもこんなくだらない比較をしてる奴もいました。

beagle bone vs rassberry pi

まぁ、僕もこんなん見てると「少しは調べてるだけじゃなくて電子工作やってみたいなー」って思っちゃいますね。

忙しくて出来てないんですけど。来年は出来るかなーwww。

まぁ、僕のこの濃い2.3ヶ月の備忘録は多分一旦これで終わりです。
知ったコトが多すぎてまとめる意味合いも込めてココに纏めました。(正しくまとまってる感じしないけど。)
だいぶ価値観変わりましたねー。昔は使えるものはクソだ!理論こそカッチョいい的な思想持ってたんですけどね。技術も突き詰めると意味わからない領域に突入するんですねー。いやー驚きましたわ。なめてました。
シンギュラリティは近いっですねwww。

ドープでイルめな遺伝子解析テクニック

今回はアレもコレもぶち込み過ぎて内容盛りだくさんですけどまとまりありません。(さーせん
いかんせん適当なんで自分。
雰囲気だけでも伝われば良いかなーって思います。

さて、今まで生命情報を読み取った後どうするか?みたいな話しが多くありました。
でも、実際は『遺伝子や細胞からデータを読み取る技術』の存在が不可欠です。

そう言う遺伝子工学的な技術って実は沢山種類があるし、日夜その技術は組み合わせて発展してます。(でも、実際やると恐ろしく成功しないし、泥沼なんだよな…経験談。)

加工技術の大元はMEMSっていう技術です。この技術は(予測ですが)半導体をより小さく作っていこう!って言う流れから生まれた技術だと思ってます。(これマメな)

さて、遺伝技術の解説本は意外と色々あるんですけど、俺はこんなんを読んでみました。

遺伝子工学の原理

遺伝子工学の原理

でも、ココに書いてある技術…実は多分もう少し古いんですよね。

今は、遺伝子配列を読み取る方法も、電気泳動から発展し、試験管内で蛍光を読み取る手法に変わり最後は次世代シーケンサー(NGS)って言う同時に大量の遺伝子配列をPCRと言う遺伝子増幅法と組み合わせて読み取る技術が生まれてるんですね。

発展が早すぎて、もはやイメージも掴みにくい世界なので、パッと理解して、流行に乗るためには動画でパッと理解した方が早いってかんじです。

こう言うのは実はYouTubeに動画がワラワラ落ちてるんで幾つか貼っときます。気になったんだけ幾つか数秒再生すりゃ良いんじゃないかなー。

塩基配列の読み取り方は実はヒトゲノムプロジェクトから端を発していました。ヒトゲノムプロジェクトで大量の遺伝データを読み取る需要が出てきて「誰か効率的に読み取る方法考えろ」ってアメリカさんが金を出して発展したみたいですね。各社個性があったり、対象が変わってたりしてて紛らわしいですが、色とりどりです笑。俺も詳しくは分かんねー。

illumina社

Thermo Fisher Sientific社

Pacific Brosystems社(コレはLZWって手法を使ってて少し違うけど)

また、PCRという手法が出てきました。コレは単純に遺伝子(DNA)を倍倍に増やしていく手法と考えてもらっていい気がします。
少ない遺伝子を測る時に量増やしたいな〜って時に使われます。RNAを図りたい場合は対応するDNAを逆転写してcDNAを作ってからPCRを行います。これをRT-PCR(Reverse Transcription PCR)って言います。
PCRはこんな感じです。(トライの授業が特に分かりやすかった)

PCR

また、PCRの増え方を使って遺伝子の数を数える手法が幾つか考案されてます。

Real Time PCRとかDigital PCRって言われてます。

Real Time PCR

Digital PCR

どっちが良いの?って言うのも議論されてたりします。(場合によりけりみたいですけど)

まぁ、Digital PCRのみたいな検査技術は細胞でもあってこんなんがありますね。

fluidigm社

flow cytometryって言って流しながら解析する奴もあるみたい

俺見かけただけだけどこんな特集もあったしな

こう言うことをすると一回の実験で細胞や遺伝子の情報が数万単位で得られるようになるみたいです。

こうする事で簡単な大量データ解析を実現してるんですねー。やっぱりハードウェアも発展してるんだなー。ってまだそう言うこっですわ。

あと忘れちゃいけないのは、こう言うのができる裏にヤバイほどの失敗がうず高く存在すると言う事かな。

最後になんか蛍光してるもんあるけど何?って言ったら、コレはクラゲから取れる特殊なやつです。詳細はこんな本でも読んだら良いんじゃないかな?笑
下村さんの凄さが分かります。コレは誰にでもオススメできるかな笑。

光るクラゲ 蛍光タンパク質開発物語

光るクラゲ 蛍光タンパク質開発物語

詳細
次世代シーケンサー(NGS)
https://jp.illumina.com/content/dam/illumina-marketing/apac/japan/documents/pdf/2014_techsupport_session6.pdf

NGSの詳細な違いを解説してる

Pacbioのsmart seq
一分子リアルタイムDNAシークエンサー PacBio®RS ll/Sequel™ System | トミーデジタルバイオロジー株式会社

PCR
https://www.takara-bio.co.jp/kensa/pdfs/book_1.pdf

Real Time PCR
http://www.takara-bio.co.jp/prt/pdfs/prt2.pdf

DigitalPCR
デジタル PCR | Thermo Fisher Scientific

PCR、リアルタイムPCRに続く次世代のPCR デジタルPCR | バイオ・ラッド ラボラトリーズ株式会社 東京本社 | イプロス医薬食品技術

C1
フリューダイム | 製品機器 | C1

flow cytometry
http://medicine.yale.edu/labmed/cellsorter/start/Introduction_66019_284_10028.pdf

再生医療の実現化プロジェクト FACS Core Laboratory

その他
FISH法
蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH) - 放射線影響研究所

https://www.abmgood.com

Cytofとか言うのもあるみたい。(僕もよくわかっていません。笑)
National CyTOF Meeting 2014: Scott Tanner, PhD, Fluidigm Corp - YouTube

技術解説動画
MIT 7.01SC Fundamentals of Biology - YouTube

業界の動向の情報サイト